巻頭言
「兵庫経済とIT革命」
NTT西日本神戸支店長
山 崎 芳 次
インターネットが爆発的に伸びている。アメリカの話ではない。この兵庫県においてである。平成10年から11年にかけてはほぼ倍増している。平成12年にはいってもその勢いはとまっていない。
ただし、である。兵庫県のどの町が伸びているのか?それは神戸市でも姫路市でもなく、三田市、宝塚市、西宮市、猪名川町、といった、いわゆる阪神地域である。しかも会社ではなく、一般家庭の伸びが大きい。
全国的に見ると、関東甲信越のいわゆる首都圏の伸びがもっとも大きい。関西地方はその次くらいか?これはどういう事かというと、首都圏のほとんどの会社がIT革命のすごさを認識し、その導入を社運を賭けて行っているのである。大阪がここ1年ほどの間に気づき動き始めた。その結果として大阪に通う阪神エリアのサラリーマンが家庭においても導入し始めたのである。
翻ってここ兵庫県の実態を見るとき、産業の中核をなす神戸エリア、姫路エリアのほとんどの会社がまだIT革命のもつ恐ろしさ、ビジネスチャンスの大きさを正確に認識していないのではないか?これはここ10年の先行きを見通したとき、兵庫経済に深刻な影響をもたらすのではないだろうか?
ではどうすればよいのか?答えは至極単純である。経営者の方々の決断である。インターネットを用いたビジネスの可能性を検討し、一刻も早く参入する事である。難しい技術的な事は私どもや専門の会社にお任せ願えれば良い。一日の決断の遅れがインターネットの世界では一年の遅れをとる事になる。
行政にお願いしたい事もある。中小企業の皆さんがインターネットビジネスに参入しやすい様リードして頂きたい。たとえばマーケットプレースといわれる電子取り引き市場創出を行政が音頭を取って頂くと兵庫県は大きく動き出せる。
幸いにも兵庫県には大変地力のある地場産業、ファッション業界、洋菓子業界、工業製品製造業界が目白押しに存在する。これらの業界がIT革命に目覚めて本気で動き出したとき、兵庫県は首都圏、大阪などとは違ったモノづくりを中心とする大躍進が出来ると信じている。